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冬の終り《君への想い3》

冬の終り《君への想い3》

 翌年の3月、彼岸を過ぎたころ、僕は高志の墓前に立っていた。本堂からは読経の声と、時折打ち鳴らされる鐘の音が聞こえてくる。高志の一周忌の法要が営まれていた。
「高志、僕合格したよ。君が行きたがっていた京応に。だから僕と一緒に行こう。尊敬していた教授の講義を受けて、学食でカレーを食べて、寮で暮らして。君がやりたいと言ってたこと、僕が代わりにするから、高志も一緒に大学生活を楽しもうね。明日、寮に入るよ。ここにはあんまり来れなくなるけど、高志はずっと僕と一緒にいてくれると信じてるから、僕は寂しくないよ」
 持ってきた花束、高志が好きだった真っ白な薔薇の花束を、僕はそっと墓碑の前に置く。その手の甲に、ぽとりと一粒、雫が落ちた。
「ごめん。これからだっていうときに、泣いたりなんかして。でも、これで最後にするから、大声上げたりしないから、今日だけは泣くことを許して欲しい…」
 嗚咽をこらえ、肩を震わせてひとしきり泣いた後、僕は立ち上がると高志に声をかけた。
「さあ、行こう」
 そして僕は旅立った。京応大学に入学するために。
けれど、それが僕の人生を大きく変えることになるなんて、このとき夢にも思っていなかった。


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