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赤の風景 1

赤の風景 1

 俯き加減で自転車を走らせる。ふと気がついて顔を上げると真っ直ぐに伸びた道。ほぼ等間隔で並んだ信号機の全てが赤になっている。そこに止まる車のテールランプも赤い。まるでここから先に進むなと忠告を受けているような気がして、俺はその景色に見入っていた。
 赦されないことはわかっていた。何度も諦めようとしたのだ。しかし、もうこの想いを止めることはできない。すでに制御できる範疇を超えてしまっていた。
 あの日、最後の輝きを放って夕日が部屋中を真っ赤に染めていた日、俺はもう元の世界に戻ることができなくなったのだ。
 細く開いた扉の隙間。漏れ出てくる声は、兄のものだった。見てはいけないと思いながらも、息を殺し、足音を忍ばせて、僅かな隙間から覗きみたもの。白い裸身を薄紅く染め、しなやかに背を反らし、微かに開いた赤い唇から零れ落ちる悦楽の声。兄は親友と呼んでいた男に自ら跨って腰を揺らめかせていた。
 それは何度も想像した光景だった。しかし、兄の相手は兄の親友の山崎ではなく、自分自身だった。弟である自分が、兄の体を抱きしめ、その体内の奥深くまで欲望を穿ち、許しを乞いながら快楽に溺れていく姿を、俺は幾度も思い描きながら自慰に耽った。何度も兄、雄樹の名を呼びながら……。






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