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赤の風景 3

赤の風景 3

玄関の扉の開く音で、俺は兄の部屋の前をそっと離れた。足音を立てないように後退り、静かに階段を降りる。
今見た光景が脳裡にこびりつき、耳の奥で兄の喘ぐ声が響く。しかし、俺は何事もなかったようにリビングに入り、いつもより早く仕事から帰った母親に話しかけた。
「おかえり。早いね」
「ただいま。お兄ちゃん、帰ってるのね」
「うん。山崎さんも来てるよ」
「久しぶりね。夕食一緒にどうって訊いて来て」
「わかった」
思惑通りの展開にほくそ笑む。
これで堂々と兄の部屋に入ることができる。二人は今、どんな姿でいるのだろう?
わざと大きな足音を立てながら俺は二階へ上がる。
「兄貴、いるんだろ?」
声をかけると返事を待たずにドアを開ける。
ベッドの中で全裸のまま抱き合っている二人。兄は驚愕の眼差しを向ける。ぽかんと開いた唇から覗いている熟れた苺のような真っ赤な舌に、俺の視線は釘づけになり、思わず唾を、喉を鳴らして飲み込んだ。
まるで誘っているかのような兄の姿態に、俺の下腹部は硬く凝り、熱を孕んで膨れ上がる。
「兄貴、何してんだよ?」
「……弘樹」
絞り出したような掠れた声で兄は俺の名を呟いた。
「弘樹君、見なかったことにしてくれ」
山崎が懇願する。
「何? 何を見なかったって?」
「……こ、この……ことを……」
「このこと?」
「俺は雄樹が好きなんだ。俺たちは恋人同士なんだよ」
「恋人? 兄貴、本当なのか?」
「弘樹……」
「へえ! 男同士でね? 兄貴がそんな変態だったとは知らなかったよ」





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