スポンサーサイト

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Guide
  •  …この記事と同じカテゴリの前後記事へのページナビ
  •  …この記事の前後に投稿された記事へのページナビ
  • Edit
  • TB(-)|
  • CO(-) 
 
 

赤の風景 5

赤の風景 5

歯止めがきかなくなった俺は、ナイフの代わりに罵ることで二人の心をずたずたに引き裂いてしまう。
「男二人が真っ裸で抱き合っていいざまだな。汚らわしい! 兄貴はこんな男に突っ込まれて喜んでいるのか? それとも兄貴が突っ込む方か? ふん! これが俺の兄貴かと思うと情けなくて泣けるよ」
「いい加減にしろ! 雄樹はお前の兄さんだろう!」
「山崎、やめてくれ。弘樹、俺を責めるのは仕方がない。けど山崎は何も悪くないんだ! 俺が……俺から、誘ったんだから……」
「……兄貴が……?」
衝撃に目の前が暗くなり立っていられなくなる。
まさか、まさか兄から誘ったなんて信じられない!

一人で立っていられずに、思わず壁に手をついて体を支える。それでも俺は、二人を貶めることを止められない。
「……母さんがこのことを知ったらどう思うかな?」
「母さん、帰ってるのか?」
「帰ってるよ。なんなら今からここへ呼んでやろうか?」
「弘樹! 頼むからそれだけはやめてくれ!」
縋りつくような眼差しで、必死に俺に懇願する兄に、俺はさらに嗜虐心を煽られる。
「だったら、口止め料をくれよ」
「口止め料……?」
「そうだよ」
「いくら……払えばいいんだ?」
「雄樹よせ! 弘樹君もやめろ! 兄弟だろ!」
兄弟!
なんて嫌な言葉なんだ!
その言葉が俺をがんじがらめにしているのに。






ブログランキング・にほんブログ村へ
ぽちっとクリックお願いします
関連記事
スポンサーサイト
Guide
  •  …この記事と同じカテゴリの前後記事へのページナビ
  •  …この記事の前後に投稿された記事へのページナビ
 

~ Comment ~

  ※コメントの編集用
現在シークレットコメントは受け付けていません。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

MENU anime_down3.gif

同じカテゴリの記事が一覧表示されます
同じタグの記事が一覧表示されます
更新月別の記事が一覧表示されます
キーワードで記事を検索
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。