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凌辱メトロ 5

凌辱メトロ 5

 週末の二日間、鬱々とした気分で過ごす。
 地下鉄の中での出来事を思い出しては悔しさと恥ずかしさで死にたいような気持ちになる。
 明日は月曜日。
 嫌でも地下鉄に乗らなければならない。
 金曜日の夜のことが、車内でフラッシュバックしたら居たたまれないだろう。
 そう思うとさらに気分は滅入っていった。
 ほとんど眠れないまま月曜の朝を迎える。
 のろのろと起き出して、気が進まないまま出勤の支度をした。
 玄関で靴を履くときに大きなため息が漏れる。
 屈辱的な記憶を振り払おうと、大きく頭を振って表に出た。
 重い足を引きずるように駅へと向かう。
 一瞬、改札口を通るのを躊躇したら、後から来た高校生に舌打ちされてしまった。
 午前七時。
 駅は通勤、通学の客たちでごった返している。
 もたもたしていては迷惑になるだけだ。
 真也は思い切って自動改札機に定期券を押し当てた。
 ピッと軽快な音を立ててフラップドアが開く。
 真也は自身を叱咤して、狭い隙間を通り抜けた。
 人の流れに押されるようにホームへの階段を下りる。
 毎日見慣れているはずの風景が、今日はよそよそしく感じられて、底辺を這いずっていた気持ちがさらに奈落の底へと落ち込んでいった。
 目の前に電車が滑り込んでくる。
 乗りたくない!
 そう思った途端、足が前に出なくなる。
 扉が開いても、真也はその場から動くことができなかった。
 後ろに並んでいた乗客たちが、訝しげに真也をちらちら見ながら電車の中へと飲み込まれていく。
 結局、真也はその電車に乗ることができなかった。



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